もともとキスにこだわる作者なので、セックスに至るまでの気持ちの高まりは十分に描けている。それだけにスワッピングの背徳感がうまく機能している。

スワッピングの面白いところは「パートナー以外とのセックス」という高揚感に、「パートナーが奪われている」という喪失感が加わるところにある。

コミカルな作風ではあるが、他の男に女房を抱かれているという焦りが描かれていて、たいんへんよい。

原作エロゲにおいてヒロインのエスカレイヤー（高円寺 沙由香）が敵怪人に敗北した際などに展開する「怪人Ｈ」をメインに、
主人公による特訓やパワーアップの為の「どきどきＨ」（原作ではエスカレイヤーにエネルギーチャージなどを行う為のモノ）や、
サブヒロインであるアンドロイド少女の高円寺 マドカへの凌●なども盛り込まれています。
（その一方で、本作には原作のもう１人のサブヒロインである霧谷 遼子は出番がないです。）

ストーリーは原作エロゲの中盤あたりまでで、
ライバルキャラのＦＭ７７を倒した所で終わっちゃいます。

大月渉氏が描いた「黒獣 ～気高き聖女は白濁に染まる～」のコミカライズ作品と同様に、
原作エロゲをプレイした身としては物足りなさもありますが、
変身ヒロイン敗北凌●をメインに、各話のＨシーンはエロいです。
（とは言え、ミストレーヌのHシーンが無いのは残念な所です。）

絵と内容が合うのなら買いの作品です。

ちなみに、原作である「超昂天使エスカレイヤー」は割と古いエロゲですが、
現在ではＣＧの全面的な描き直しとエロ増量でリニューアルした「超昂天使エスカレイヤー・リブート」も発売されています。
（とは言え、これも５年位前のエロゲになりますが・・・。）

体格差を感じさせる描写が秀逸な上に、
柔らかそうな体の線や、女の子の蕩けた表情が丁寧に描かれていて飽きません。

お兄ちゃんオナニー見せて＆えんじょイ！SEXみたいに愉快な作品と、
ふたりぐらし＆始まりの方程式のように余韻の残る作品、
どちらも面白く最後まで読めました。

下記八話収録で前半五話が明るめ、後半三話が苦め。
サンプル見て可愛いと思ったら是非読んでみてください。

作画やＨ描写自体のクオリティはそこそこなので、
対魔忍シリーズのファンでない方のほうがこだわらずに楽しめるのかも知れません。

ストーリー重視の作品なのでエロを求めている人には物足りないかもしれませんが、
読者の見ていない間もずっとヤってたんだなとわかる描写がエロい作品です。